お待たせしておりましたギリシャ産 松の木とモミの木(それぞれ250g)の甘露蜜が入荷しました。
甘露蜜とは・・お花の蜜ではありません。樹液を吸ったアリマキ(昆虫)などが分泌した糖分を木や葉に付着させ、それをミツバチが集めて蜂蜜にしたものです。日本にもそう言った昆虫はいるのですが、蜂蜜の生産に向いた昆虫ではないという事と、日本は甘露を利用する生物(カビや酵母)が多いこと、また多雨のためその甘露が流れてしまうことなど、生産に向いた環境が整っていないため、国産の甘露蜜はありませんでした。ところが近年、小笠原の蜂蜜が甘露蜜である可能性が高いと報道されました。一度、食べてみたいですね。
さて、ギリシャの蜂蜜の特徴は、地中海性気候で夏はほとんど雨が降らず冬に雨が多く降ります。 一年のうちの半分が夏という特別な気候のため、花の開花時期は湿度が低く乾燥しているため蜂蜜も糖度が高く粘り気が強いです。
栄養価的には、ビタミン類を豊富に含み、ミネラルやポリフェノールの宝庫です。また抗菌力や抗酸化力にも大変優れています。
ギリシャ産松(PINE)の木(甘露蜜)
開花時期は、9月の末頃。濃厚な味わいは、蜂蜜の甘さが苦手な方にも、おすすめ。
ギリシャ産モミ(FIR)の木(甘露蜜)
全体量の5%程しか採れないギリシャでも希少な蜂蜜です。開花時期は、6月頃。濃厚な風味です。
ギリシャを含め、ヨーロッパは古代より続く養蜂の歴史があります。
余談ですが、先日林業関係の方に、「日本は、甘露を利用する生物(カビや酵母)が多い。」とお伝えしたら、「それが理由で、そこ(甘露)から樹木が病気になることがある。」と教えていただきました。なるほど勉強になります。_φ( ̄ー ̄ )
(写真は、お客様が素敵に撮ってくださいました。Y様ありがとうございました!)